生存報告

まだ死んでいません。

祖師ヶ谷大蔵では元せい家がせい家に負けていた

家系ラーメンと言っていいのか分からないけど、とんこつ醤油味のラーメン屋のチェーン「せい家」。

祖師ヶ谷大蔵には、かつてせい家があった。

これが、店主が独立したのだろう。

威風堂と改名して、せい家のメニューを中心に、カレーなどオリジナルメニューを追加して営業していた。

威風堂堂は長らく、祖師ヶ谷大蔵の家系ラーメンのトップとして君臨していた。

まぁ、深夜まで営業していたので〆に食うラーメンとしてはぴったりだったのだろう。

いつ行ってもまぁまぁ混んでいた。

 

はっきり言って、味はせい家と変わらないし値段も変わらない。

でも、愛想はあんまりよくなかった。

 

ここ4、5年だろうか、なぜか小田急線沿線を中心に家系ラーメンの出店が相次いでいる。

最初は武道家 龍が成城にできた。

せい家と比べて、濃いしこってりしている。家系ラーメンらしく、ライスは無料で緑色の漬物がある。

ザ・家系がやってきた。

次いで、せい家が千歳船橋にも出店されるようになった。

お隣の経堂にもあるのに、せい家ができた。ラーメンが500円で食える。

威風堂堂に対する包囲網は確実に狭まりつつあった。

 

そして、祖師ヶ谷大蔵に家系ラーメンができる。

祖師谷商店だ。

ただ、いわゆるチェーンの家系ラーメンで、せい家よりも若干お高めの値段設定。

スープはクリーミー系。

これは、味と値段の住み分けはできているので、影響はあるかもしれないけれども威風堂堂はこれぐらいでは揺るがない。

 

しかし!

 

徒歩1分圏内にできたのだ。せい家が。

 

元せい家の近くにせい家ができた。

 

取られたねぇ。思いっきり客を取られたねぇ。

営業時間も深夜までやっているし、同じ味だし、同じ値段だし、愛想がいい。

そう、愛想がいいのだ。

 

僕も愛想が悪い店よりも愛想がいい店の方がいい。

だって、味も値段も同じなんだもん。

元せい家とせい家の間で何が起きたのかは想像できない。

しかし、元せい家は負けた。

知らない間に閉店していた。

僕は祖師ヶ谷大蔵には500円でラーメンを食いに行くことにしているので、ほかの店にはめったに行かない。

 

この前、どうしても家系ラーメンが食いたくなって祖師ヶ谷大蔵に行った。

元せい家の場所には新たなラーメン屋ができていた。

でも、せい家で500円ラーメンを食った。

だって、せい家よりも高いんだもん。